生命力はビジネスの源

Life
文字数:20,941字 | 読了目安: 約27分 | 2019.07.15 | 2022.08.27

健康管理してますか? 健康状態はビジネスのパフォーマンスに大きく影響します。長期に渡って成果を出している人はビジネスでもスポーツ・芸能でも、自分に合った健康管理をしているものです。わたしも30歳で独立してから24年間、山あり谷ありでやってきましたが、人一倍、健康には気を使ってきました。今回は健康管理について考えてみましょう。

健康管理といっても様々

まず、言葉の定義と、その言葉から想起するイメージを自己分析してみることが大切です。

会社あるいは行政の実施している健康診断を受けている。健康のためにランニングしている。カロリーに気をつけて食事制限している。健康診断で特に異常がなかったから大丈夫。いや、あまり、健康のことなど考えている暇なんてないから不安。

おそらく、みなさんの一人一人がイメージする、あるいは実践している「健康管理」があるでしょう。

健康というと、すぐに健康診断をイメージする人がいます。人それぞれですが、ぼくは健康診断には懐疑的です。○○検診が病気の数だけあって、とてもじゃないが受診しきれません。お医者様という言い方があるように、自分の体なのに何らかの権威にすがって治してもらおうという意識になってしまいやすいのも良くありません。

一方で、医者の方はと言えば検査結果の数値を見て薬を出しているだけで、最近のお医者様は本当に生命を総体として理解しているのか疑問に思わざるをえません。最新医学の効力は凄いものがありますが、対症療法としての効果がある反面、免疫力・生命力の低下など、副作用にも見過ごせないものがあります。

自己管理と民間療法を見直しましょう

西洋医学、近代医学を安易に否定はしませんが、安易に頼りすぎないことも大切です。頭痛、風邪、高血圧など、生活習慣病のような症状のたびに、薬で血圧を下げたり、頭痛を止めていては、長い目で見ると自然治癒力を弱め、生態系としての体のバランスを崩すことにつながりかねません。

社会全体で見ても医療費の高騰で、社会保障が成り立たなくなっています。健康なときは自分の体に意識を向けることもなく、困ったら医者や特効薬や最新医療に直してもらおうとして、安易に医者を頼り、薬を使いすぎ、さらに薬や検査が必要になる悪循環が起きています。もっとお金のかからない健康法とか民間療法を見直すべきです。

具体的な方法は本ブログでも紹介しますが、ウォーキング、ヨガ、ストレッチ、マッサージ、断食など、有効で副作用も少ない方法はヤマのようにあります。一方、西洋医学・近代医学は対症療法であり、症状の数だけ治療があり、根本的な解決にはなりません。

原因と結果の取り違え

対症療法では、こちらを叩けばあちらが出てくるみたいなことになるだけです。例えば年をとるとみなさんが気にする血圧ですが、そもそも、動脈硬化や血管にたまる老廃物などの影響で血流が悪くなっているから、心臓が体中の器官と細胞に血液を一生懸命に送ろうとしている結果、血圧が高くなっているのではないでしょうか。

それなのに薬で血圧を下げるって、どうかしているとしか思えません。原因と結果を取り違えています。わたしは医療の専門家でもなんでもありませんが、高血圧の人に降圧剤を処方するという事象一つとっても現代医療はおかしなことをしていると思います。高血圧には、塩分の過剰摂取等で血液中の水分が増えることによって血圧が高くなるタイプもあるようですが、いずれにしろ、生態系としての人体の反応の一部をダイレクトに薬=化学物質で制御すれば、別の不整合が生じるはずです。

降圧剤の処方が認知症の増加につながっているという報告も読んだことがあります。因果関係を立証するのは難しいのでしょうが、血流不足になれば脳の認知機能も低下するでしょうし、酸素が不足すればガン化する細胞も増えるでしょう。

すべての病気の原因は酸素不足にある 

野口英世

高血圧の人が病気になる確立が高いから高血圧は悪であり、病気であるから薬剤を投与して治療しなければならない、というのでは本末転倒です。高血圧を例に出しましたが、健康診断の数値すべてに言えることです。数値が悪いから、その数値そのものを直接的に改善することを目的として薬を処方していては、もぐら叩きゲームを一生続けることになってしまいます。

健康のためにするべきことは

結局、適度な運動、適切な食生活、安定した精神状態が健康の基盤です。これは日頃から自分で心がければ出来ることばかりです。いや、自分で心がけないと得られないものばかりとも言えます。自ら方向性を選択する必要があります。健康診断をうけたり、医者に通ったり、薬を飲むことをもって受動的な健康管理をするのであれば、生涯に渡り依存する必要があるでしょう。一方で、自ら能動的に食事量を制限し、体操やストレッチの時間を確保し、マッサージを受けたり、趣味に没頭するなどしてリラックスした精神状態を維持することをもって能動的な健康管理とするのであれば、自律的な生き方が出来ます。

どちらも、それなりの時間とお金が必要になります。ある意味での投資であり、賭けとも言えます。依存自律、どちらの道を選択するか。この分岐点での選択は将来、大きな違いとなって表出するはずです。

Red Pill Blue Pill concept. The right choice the concept of the movie matrix. The choice of tablets.

意識も大切

そういう意味でもわたしが考える大事なポイントは、無意識・潜在意識を含めて自分がどう考えているか、です。

おおらかでリラックスしている性格の人で、アレルギーの人は見たことがありません。アレルギーがちの人は、精神的にも繊細で常に何かに傷ついたり怒っていたり悪いことを気にしていませんか。

日頃から身体に意識を向けて、セルフマッサージをしたり、柔軟体操をしているから健康に自信があるという人もいます。肝機能の値が・・、血圧が・・、腰が痛い、だるい・・、いつも、ダメダメ言っていながらしぶとい人もいれば、大丈夫大丈夫と言いながら、意外と病気がちの人もいますね。

体のセンサー状態にも意識にも個人差があり、一人一人に適した健康管理があります。意識と身体=センサーの複雑な関係が健康状態に表出しています。

話がそれますが、べらぼうなヘビースモーカーでも長生きで健康に寿命を全うした人はいます。煙草が大好きで本当においしそうに吸っている人にとっては健康に悪いようにも見えません。パイプ愛好者の方が寿命が長いという統計データを何かで読んだことがあります。元々、所得が高い人が多いからだという解釈もありますが、パイプや葉巻は数十分の時間をかけますから、精神的な余裕を持っていて、深い呼吸と瞑想状態を伴うことになり、体もリラックスすることが健康につながっているように思います。

煙草も人類は長年吸ってきているものですし、本来は植物の葉なわけで、現在のような嫌われ方は過剰にも見えます。わたしは、紙巻き煙草は20年以上前にやめましたが、葉巻とパイプは今でもたまに楽しんでいます。

屋外や公共空間など、受動喫煙の可能性がある場所は徹底的に禁煙にすべきですが、葉巻やパイプをゆったり吸えるシガーバーなどはもう少し増えても良いのではないかと思います。そういう意味でも、銀座や丸の内にあるル・コネスールは貴重な場所です。

Ginza le Connaisseur

話がそれたついでに喫煙の問題を書いておきますと、現代のタバコが体に悪いのは添加物のせいではないかと思います。葉巻やパイプを吸っているとすぐに火が消えてしまうので、紙巻きタバコの火が消えないことを不思議に思って調べてみると、葉の乾燥度合いが違うこともありますが、燃焼促進剤のようなものが添加されているようです。しかも、調べてみると紙やフィルターの接着剤、味の調整やらなんやらで膨大な量の添加物のリストが出てきます。少し前から流行り出したアメスピは無添加のようですが、逆に電子タバコは添加物、化学物質だらけでしょう。

まぁ、酒にしろ珈琲にしろ、体に悪いというデータはいくらでも取れるでしょうし、逆も真なりです。煙草そのものと添加物の成分、吸い方、TPO、税、文化などを含めて、もっと多様な議論があってしかるべきだと思うのですが、一般的には、個人の自由だ!という喫煙者と、社会の悪だ!みたいな非喫煙者の対立の構図になってしまっていることも多くて残念なことです。

潜在意識を味方にする

話を意識に戻すと、良くないのは辞めたいんだよねとか言いながら酒や煙草をやる人です。いろいろな意味でよくありません。こういう人は、「辞めたいのに辞められない」と言葉に出すことで、自分が意志の弱い存在であることを自分の潜在意識に刷り込んでいます。また、同時に酒や煙草が健康に悪いという情報も顕在意識と潜在意識の両面に繰り返し書きこんでいることになります。ケーキやアイスなどの甘いものでも同じことですね。

逆に、潜在意識の不安を打ち消すように言葉だけで「大丈夫!」とか「禁煙するぞ!」とか、言ってもダメです。習慣、潜在意識・無意識には圧倒的なパワーがあるので、顕在意識は勝てません。

そこで、潜在意識を味方にするためのコツを考えてみましょう。ペットや友人など、自分とは別の存在として潜在意識を考えてみるのです。例えば、自分という存在を顕在意識を社長とする会社と考えれば、潜在意識や体そのものが社員です。みな、あなたの言葉に耳を傾けていて影響を受けます。

しかし、会社の部下も簡単には自分の思い通りにならないですよね。社長の悪口を言ってるかもしれません。社長は社員を気づかい、ビジョンを示し、モチベーションをあげたり、研修で能力をあげたり、多様なケアをする必要があります。

親しい家族や友人、家族同然のペットと考えても良いかもしれません。自分が落ち着いていれば、ペットの犬も落ち着いています。自分に怒りや不安があれば犬も興奮していきます。いつも明るく元気でいれば、まわりには元気な友人が集まることでしょう。愚痴を言ったり、相手を言いなりにしようとすれば、人間関係もこじれます。潜在意識や自分の体との関係も同じことです。

潜在意識・無意識との対話

意識で何かを考えているときや口に出すときは、潜在意識・無意識があなたの考えを実行しようとしていると考えてみましょう。逆に、潜在意識や体がいろいろと警告してくれているのに無視するのに慣れてしまっている人は、潜在意識・無意識からのメッセージを受け取るように意識しましょう。

いずれにしろ、潜在意識・無意識は、顕在意識とイコールではありません。潜在意識・無意識に対して、少し距離をとり、敬意を持って、信頼出来る友人や仲間のようにつきあってみましょう。

健康に関してはあらゆる情報がとびかっています。朝食をとれ、抜け。医者に行け、行くな。グルテンやら糖質をとるな、添加物をとるな。薬を飲むな。こうした情報に振り回されている人も多いでしょう。大切なことは、自分の体を理解しているか、潜在意識も含めた自分が何を信じているかです。一人一人に適した健康管理があります。

信じるな、疑うな、確認しろ

あらゆる情報の中から自分が良いと思うものを採用し、実践しながら確認し、信念体系を積み上げていきます。体験により信じている体系が重要です。沖ヨガ指導者の龍村氏は、「信じるな、疑うな、確認しろ」とおっしゃってますね。たいていの人は安易に信じすぎですし、安易に疑いすぎです。自分で調べて、考えて、実践して、確認しましょう。

そして、確認には科学的な理解と少しの信仰をまぜておきます。ここは言語化するのが難しいところですが、科学的な理解と信頼の統合は重要です。科学的な理解も突き詰めすぎるとわけわからなくなります。現代科学で実証されているのは、実験結果が統計的に有意であったかどうかです。しかし、多くの実験で試験者の確証バイアスがあることも報告されています。

実験では、ちょっとしたパラメータや手順や環境の変化で、良い結果も悪い結果も出る可能性があるのです。いかに客観的であろう、科学的であろうとしても、ある意味、思っている通りになるのです。そもそも、生命に関する研究でありながら、意識状態まで考慮されていないものがほとんどでしょう。

信頼することの大切さ

こと生命が関わることに関しては、どこか楽観的なところも必要です。根拠のない自信、生命や自然に対する信頼も必要です。わたしは、ちょっとした栄養素の多寡や添加物の害より、どういう意識で食べているかの方がずっと影響が大きいと考えます。

その意味で食べものに感謝し、自身の血となり肉となり、生命力となることを意識しながらイメージしながら食べることがもっとも重要だと考えています。どんなに栄養価の高い食品でも、スマホでゲームしながら食べていては生命力の向上につながるはずもありません。

しかも、食事中もゲームをしている位なら相当に報酬系の脳内麻薬が出ているはずですから、食べながらスマホでゲームをしていることに中毒していきます。そこから先は人により様々な症状が出るはずです。食べる量が増えすぎて肥満になる人、消化器系が疲弊して病気になる人、健康に問題はなくとも、ゲームばかりして時間を浪費して、生産資源を浪費していれば、経済的に貧乏になっていく人もいるでしょう。

霞を食って生きる

食べ方については、もう一つ深掘りしておきます。山奥で暮らす仙人が霞を食って生きているような寓話があります。深山幽谷の渓流や滝、森林には、何か清々しい生命力みたいなものを感じることは確かです。滝付近のマイナスイオンだとか、森林のフィトンチッドといった有効成分について、科学的な説明がされることもあります。

ヨーガで言えばプラーナ、気功で言えば気のようなもの、目に見えないエネルギーを生命力に変換して生きることは十分に想定出来ます。現代でも、僅かな水以外、口にすることなく数週間を過ごすことが出来る人も増えているようです。

本当に数週間も何も食べずに生きていけるのか、真偽はわかりません。しかし、わたし自身が体験した数日の断食から想像するに完全に不可能なことでもないような気がします。断食をすると、ものすごく感覚が鋭敏になって、思考が明瞭になってきます。

おそらく、食べものを得るために、必要な能力がアクティブになるのでしょう。体も摂取するエネルギーを最大限、効率的に使うように活性化されてくる気もします。断食明けに食べた梅がゆはめちゃくちゃうまかったし、ものすごい体に染み入るような感覚で、エネルギーに満たされる感じがしました。

逆に3食昼寝付きで安全な場所に暮らしていれば、全身の生命力が衰えていくのも当然な気がします。霞を食って生きていくのは難しいとしても、少ない食事から最大限のエネルギーを得るように消化吸収力や生命力が発揮されることは十分想定できる範囲です。

腹が減っては戦は出来ぬ?

いやいや、俺は私は空腹じゃ仕事が手に付かないよという人もいるでしょう。一方で、空腹の方が頭が冴えるという人や健康的でいられるという人もいます。仕事にもよるでしょうが、わたしは小食で空腹状態を作った方が健康を維持できるし、仕事上の能力も高く維持出来るので、そうしています。

いずれにしろ、こうしたサイクルを意識しておくことをお勧めします。自分の判断と行動から起きたことのフィードバックを取って、本当に自分にとって好ましい結果になっているか確認し、自分に合ったサイクルを作っていきましょう。

健康についての実践と確認が重要です。このブログでもいろいろな考え方を紹介していますが、あくまでもみなさん一人一人に違った解釈があり、実践があるはずです。という前提でわたしが実践している健康法、健康管理を紹介します。

健康法あれこれ

わたしの場合、日頃から身体に意識を向けて、ヨガ、セルフマッサージ(足つぼ、手指、頭、リンパなどなど)、柔軟体操など、自分の信じる体系を実践しています。

ヨガ

ヨガは広大かつ精細な体系です。ここでも多様なイメージがあることでしょう。昔は厳しい修行に取り組む求道者という時代もありました。アメリカから再輸入されたパワーヨガに代表されるものは、精神性とは切り離されたエクササイズであり、女性やセレブを中心に広まったことからお洒落なイメージもあるでしょう。

ヨガについて語りだすと長くなるので別の機会に譲りますが、心身の健康を考える上でヨガ的なものは必要不可欠に思います。わたしは若い頃、バイクレースに打ち込んでいた時期があり、精神の鍛錬と体のメンテナンスとして禅やヨガにも取り組んでいました。レースを引退した後は積極的な健康管理をしていなかったこともありますが、バイクレース時代の怪我で膝や股関節が歪んでいたのでしょう。古傷が悪化して膝が痛くて正座は出来ないわ、10分と歩けないわで、40歳になる頃には本当に困ったことがあります。

30歳で起業した会社も10年目には前職の技術や人脈の有効性が弱くなってきて、精神的にも厳しい時期と重なります。こりゃヤバイと思って40歳からあらためて心身の健康管理を意識するようになりました。ヨガを中心とした多様な健康法を実践して、50歳になる頃には膝の状態もすっかり良くなりました。特にホットヨガの効力は大きかったことを実感しています。

西式健康法

西式健康法も食事や体操など広範な領域におよびますが、わたしが重視して実践しているのは「平床」「小食」「温冷浴」の三点です。

多くの健康法が脊椎を重視していますが、平床は字の通り平らな床に寝ることです。わたしは桐の合板の上に寝てます。最初の頃は痛くて眠れませんでしたが今では固い床の方が良く眠れます。逆説的ですが、床が固いと筋肉の方が緩んで適正な位置に修正されていきます。枕も木で出来た蒲鉾型の木枕で、平床寝台との組み合わせで寝るようになって10年以上になります。

小食の方も字の通りです。普段から食べる量は少な目ですが、体調が良くないときは半日から1日の断食をします。ほとんどの不調は断食とサウナでの温冷浴で回復します。

ロルフィング / 筋膜リリース

40歳から始めた身体改革の初期に、ロルフィングの10回セッションを受けました。ロルフィングは、体全体のつながりや重心、身体意識、筋膜のリリースなどを特徴とし、アイダ・ロルフ氏により体系化されたボディワークです。2週間に1度、ロルファーのNさんのところに通って、約半年で体の歪みがかなり是正されました。

後で紹介するロルフィング関連の本もだいぶ読み、半年のセッションを受けた後はセルフワークも日々の健康管理に組み入れています。

その後、筋膜リリースも有名になり、フォームローラーなどの道具も充実してきました。現在は、フォームローラーも使って筋膜の調整をしています。ロルフィングはすごく繊細な手技ですが、フォームローラーは力技的な感じです。太ももから腰回りとかめちゃくちゃ痛いんですが、その分、絶大な効果があります。

通常のストレッチやマッサージでは得られない範囲とレベルで、効果が得られます。拮抗筋が相互にひっぱりあって緊張状態になりデットロックに陥ってしまっているような部位を、どぅわぁ〜とブルドーザーでならしていくような感覚ですっきりします。

温泉や岩盤浴などで体を暖めてから、フォームローラーでほぐすとより効果的です。腰まわりから背中にかけて広範囲を移動させます。足の方は、片方の太ももを乗せて大腿四頭筋、横方向の腸脛靱帯まわりをほぐします。脛骨と腓骨の間の前脛骨筋にも効きます。

直径14cmのものは広範囲に効かせることが出来ますし、直径8.5cmのタイプはピンポイントで効かせることができます。余談ですが、ぼくが敬愛する手打ち蕎麦の名人は蕎麦打ちの麵棒3〜5種類を使い分けてました。石臼も篩いも蕎麦の状態や仕上げたい特性によって、かなりの数を使い分けています。職人の世界を見ると学ぶことがたくさんあります。

体を少し斜め横にして広背筋から前鋸筋付近にあてて腕を大きく回転させると、背中から肋骨付近、腕廻りまで広範囲の筋膜と筋肉が動いて、良い位置におさまります。その後、ストレッチ・柔軟系をすると気持ち良く伸びますし、現在の状態を確認しながら脳に覚え込ませます。

マッサージボール / ゴルフボール

足つぼも効果の大きいマッサージです。昔からゴルフボールや足つぼ棒などを使ってきましたが、このマッサージボールはとても使い勝手が良くてお勧めです。絶妙な歪み方をしていて足で踏んだときにころがりすぎず、絶妙な硬さとあいまって、効かせたいところに痛気持ち良い刺激でほぐすことが出来ます。

マッサージボールは足裏を中心に使いますが、尻の大臀筋・中臀筋、腰回り(腰方形筋・腸骨陵のすぐ上あたり・仙腸関節)、肩甲骨廻り(菱形筋、蕀下筋、三角筋、小胸筋)、首回り(第7頸椎付近)など、多くの場所で効果的に使えます。

首の後ろのぼんの窪、後頭直筋あたり、ツボで言うところの風池や天柱あたりをほぐしたいときは、マッサージボールより小さいゴルフボールが効果的です。一日中、パソコンを見ているプログラマにとって目は命で、目が疲れたら首の後ろをほぐします。目のまわりにもツボがたくさんありますが、顔は後述のかっさプレートがお勧めです。

足つぼ

足つぼ押しについては、もう何本持っているやらというほど持っていますが、満足棒というやつが使いやすいです。

基本的に自分でぐりぐりしているのですが、たまに台湾式のめちゃくちゃ痛いところにも行きます。まったく容赦のない力のいれようでやってくださる(笑)ので、自らの甘さを確認することができます。

かっさプレート

基本的に女性のセルフエステ的な商品なんでしょうが、ぼくはバリバリ効率的にプログラムを組むため、目のメンテナンスをするための道具として活用しています。目が疲れてきたらこのかっさプレートで目のまわりを流すとすっきりとして、新たな気持ちで仕事に取り組めるのです。

ヘッドマッサージ

これもまたエステ用品ですが、仕事の効率化グッズとしてなかなか強力です。この突起が頭を刺激します。大工がカンナの刃を研ぎ、調整するように、プログラマが自らの頭をメンテナンスするのは基本スキルの一つなのです!

参考書籍

2007年出版と古い書籍ですが、本書の付録DVDは長いこと実践していたものなので紹介します。整体というと道場とか、何かコワいイメージを持つ方もいらっしゃいますが、本書の著者で自力整体の提唱者である矢上裕氏はゆる〜い感じで親しみの持てる方です。自力整体も無理せず気張らずに続けられるのでお勧めです。

著者の安田登氏は別の機会にも紹介したいと思いますが、能や日本文化に関する著作も多く、興味深い視点を提供してくれます。本書では、ロルフィングとその考え方に基づいたボディワークを紹介してくれます。

明治の医者の方の文なので少し読みにくいところがありますが、現代医療が忘れてしまった大切なエッセンスが感じられます。いわゆる民間療法になるわけですが、日常の健康管理を考える上で参考にしています。現在では、医師の甲田光雄氏が西式甲田療法として普及推進されており、今では小食を中心とした甲田療法の方が有名かもしれません。

先の本より読みやすく、体操などはわかりやすいイラストとともに解説されており、How to 的に読むならこちらの方が良いかもしれません。しかし、人により本の読み方はそれぞれですが、原本・西式健康読本の方が西勝造氏のリアルなスピリットが感じられ、健康についての習慣や意識をより体得しやすいと思います。

1995年出版の本書は絶版のようでAmazonではプレミア価格になってしまっていますが、わたしが足つぼ押しを健康管理に取り入れるきっかけとなった本なので紹介します。足つぼ関連の書籍はたくさん出ていますが、本書で紹介されている具体的な事例、症状と対応する反射区のもみ方、病や自然治癒力に対する考え方など、筋金入りで肚のすわっている感が凄い書籍です。

今回は健康について考えてみました。心身の健康を保ち良く働き、良く遊びましょう!