自然に還る

Life
文字数:14,282字 | 読了目安: 約18分 | 公開日:2023.01.10 | 更新日:2024.02.04

人類は科学を過信するようになり、数値化された価値ばかりを追い求めています。そして、人智を超える知性への敬意も信仰心も忘れてしまいました。数度の産業革命を経て、物質的には豊かになったものの、精神は貧弱化する一方で、「今だけ、金だけ、自分だけ」の人間がのさばる世界になってしまったのです。

精神的な豊かさ、謙虚さやおおらかさ、伝統や精神文化など、多くの大切なものが失われてきました。現在の状況を予言していたかのような書「日月神示」では、「今度のいくさは学問と神力とのとどめの戦ぞ」という表現で語られています。

強欲な金融資本勢力の暴走はとどまることを知りません。グレートリセットを掲げる支配者層は、科学を私物化して、自分勝手な理想とルールを世界中の人民に押し付け、全体主義、管理統制を強化しようとしています。このまま放置すれば、わたしたちはグローバリズムの奴隷として、その人間性を蹂躙されるディストピアが待っています。

人類を危機から救う鍵は、わたしたち一人一人の心にあります。今回は、科学と精神性のバランス、人間性の回復について考えてみましょう。

科学と神の対立

暴走する科学

本来、科学と神性は対立する概念ではありません。アインシュタインは一流の科学者ですが、同時に神秘的な宇宙に対する素朴な好奇心、深淵な原理を司る神への敬意や信仰心も持っていました。

一方、現代の学者は専門分化が進み過ぎた結果、あまりにも視野が狭く、思い込みが強くなりました。自分の権威性を高めようとしているためか、極めて傲慢に見えます。真実を探求するはずの学問の世界が、名誉欲や権威主義に汚染され、権威に追従するものが増えていきます。

宇宙は複雑で神秘的で、現代科学でも解明出来ていないことは山のようにあります。しかし、謙虚さ、慎重さを忘れた学者は、傲慢で権威主義的になり、金融資本に買収され、腐敗しています。

主流派の学者からは科学的な姿勢が失われ、利権屋と科学を妄信する信者たちによって、科学が歪んでいきます。

腐敗の原因は権威主義と金

歴史的に見ても科学者の集まりは派閥化して閉鎖的になり、権威主義が強くなり硬直化します。そして、権威に群がるものは利権と結びつき、腐敗します。

地動説を唱えたガリレオ・ガリレイ、脚気の原因を究明する論争で学会主流派と対立した北里柴三郎等、真の科学者が権威主義や政治的な動きによって迫害される事象は、歴史上、何度も起きていることです。

今回のコロナとワクチン騒動でも、真の科学者は排斥されました。権威に迎合する者や利権屋がのさばる一方で、真実を追求する科学者は著しい言論弾圧を受けています。

ワクチンの研究者で、mRNAワクチンに慎重な意見を発信していたロバート・マローン博士、ギアート・バンデン・ボッシュ博士らのSNSアカウントが削除されるなど、医療利権の暴走、科学の腐敗は目にあまるものがあります。

科学の腐敗を止めるには、道徳、良心、人間性、伝統文化、信仰心といった精神的な価値と科学の両立が重要なのです。

しかし、現代科学は専門分化が進みすぎて、視野の狭い歪んだ知見に閉じこもるものばかりで、人間性への深い思慮を持つ科学者は少数派になってしまいました。

科学もダメ、宗教もダメ

昔の科学者は、哲学者でもありました。昔の宗教家は、科学者でもありました。

しかし、心を扱う宗教の方も、組織が大きくなるにつれて形式や権威が重んじられ、金や権力と結びつき、腐敗していきます。宗教の方も人類史を見れば、宗教組織の腐敗から新たな宗教組織の勃興を繰り返しています。

日本でも、葬式仏教と揶揄される仏教界を始め、政治と金にご熱心な組織ばかりで、精神性に向き合う宗教家も見当たりません。

医療利権のために、過剰で無意味な感染症対策が強制され、ワクチン接種まで子どもたちに強要されてしまうような、あまりに理不尽なことが起きているのに、声を上げる宗教者がほとんどいません。

唯一、鎌倉 薬王寺の和尚が声をあげ、彼の呼びかけに参集した有志の方々が活動されているだけです。他の宗教者からは、現在の醜悪な社会状況で苦しむ人民の支えになろうとする意思も提言も、行動も全く見えてきません。

選挙対策組織のような宗教団体、外国勢力の工作機関のような組織など、宗教の側も腐敗し、本来の精神性を喪失しています。

ニーチェが「神は死んだ」といってから130年、もはや、神の勢力は風前の灯火です。

中世ルネサンス期、宗教組織が暴走していた時代は、客観的な観察と合理的な思考、科学が人民の力になりました。しかし、科学が宗教の暴走を止めて以降、今度は科学が暴走し続けています。その勢いは、神ばかりでなく、神の子と言われる我々、人間にさえ襲いかからんとしています。

いまや、AI や生命工学の進化は凄まじく、人間は自ら生み出した科学によって、生命力を奪われ、人間性を蹂躙され、その存在を脅かされています。

洗脳された者たちの行く末は

日月神示では神が九分九厘負けたように見えるところで、「グレンとひっかりかえるぞ」と言われていますが、果たしてどうなることでしょうか・・・。

確かに、「今だけ、金だけ、自分だけ」のような強欲な支配者と腐敗した科学者たちが、宇宙や自然、全体性と普遍性を司どる神性に勝てるはずはありません。

しかし、金と権威と恐怖で科学を私物化し、コントロールする支配者たちの狡猾さと執拗さは常軌を逸しています。そして、メディアに洗脳され、妄信する人民があまりに多いことにも辟易とします。

自分の頭で思考することを忘れたものたちの目を覚ますことは出来るのでしょうか。

「神と学の闘い」という視点は社会の見立てとして、普遍的な命題です。どちらかを過信、妄信するものがいる限り、この争いは永遠に続くことになってしまいます。

科学と神性が調和する道はないのでしょうか。手がかりは古来、自然と調和してきた日本を始め、世界各地で地域に根ざした伝統文化にあります。

伝統的な暮らしと文化

見直すべき民間療法

食、薬草、ハーブ等をベースとした伝統的な民間療法は、世界各地に存在します。ヨガや整体といった健康法もたくさんあります。現代医療の暴走を防ぐには、自然と調和した暮らし、医食同源の医療を見直すべきです。

しかし、民間療法を始め、漢方や経絡、鍼灸、気功も迷信扱いされ、非科学的な時代遅れの医療として、切り捨てられてきました。

わたしが子どもの頃は、風邪をひいたら暖かくして寝て、汗をかいては何度も着替えてを繰り返し、2〜3日寝て療養したものです。いつもは厳しい母が優しくなり、水枕や寝具を小まめに替えてくれて、リンゴのすりおろしやレモンの蜂蜜湯、お粥などを作ってくれました。

発熱のだるさや喉の痛みの辛さと不安、母が優しく看病をしてくれる安心感、すり下ろされたリンゴのおいしさ、回復したときの爽快感・・・。人間の成長にとって、風邪をひくことは複雑で重層的な意味を持つ体験でした。

妄信と即物的な思考がもたらすもの

ところが、現代は発熱があれば解熱剤で下げてしまいます。そして、子どもの頃からそういう体験を積み重ねているうちに、嫌なことは何らかの「対策」をして消し去ろうとする思考のクセができていきます。くさいものにフタをして、本質的な課題解決に向き合うことなく、なかったことにしようとします。

いつの間にか、発熱は薬で下げるものになり、頭が痛いから頭痛薬、下痢をしたら下痢止め、血圧が高いから降圧剤という即物的で短絡的な思考が強化されていきます。挙げ句のはてに、癌は嫌なものだから、抗がん剤だ、放射線で焼いてしまえ、切除してしまえという思考が増殖していきます。

人間が、即物的に結果を求めるようになり、物理的に切除したり、薬と称する何らかの化学物質を処方することでしか、現代医療は成立しなくなってしまったのです。

搾取される信者たち

中世ヨーロッパを振り返ってみれば、教会は様々な罪をつくりだし、免罪符を売って儲けていました。神を妄信していた民衆は、宗教利権屋に利用されながら、心の平穏を買っていたわけです。

現代の医療利権屋は、感染症という罪を作り出し、ワクチンという免罪符を売って儲けています。医療信者は、ワクチンを免罪符のように捉えて、自分の健康不安を解決しようとしているかのようです。

母が作ってくれたレモンの蜂蜜湯で元気が湧き、風邪が直ったというのは体感的事実です。科学教の信者は「論文はあるのか! 」、「データを出せ!」、「エビデンスを出せ!」と言い、数値化出来ない体感や心の状態を無視します。

しかし、リンゴや生姜が治療に有効だという研究にお金を出す製薬企業も、治療に採用する医療機関もありません。現代医療の世界では、医療利権を背景としたスポンサー企業の支援がないと研究が成立せず、論文もアクセプトされないのです。

もはや、そこに本来の科学的姿勢はなく、科学風宗教の教祖と信者の世界です。

科学教から伝統への回帰

科学教の信者が化学物質の治療効果を信じるのは勝手ですが、第三者に強要する権利は誰にもありません。そもそも、ワクチンには感染予防効果などないのに、なぜワクチン義務化やワクチンパスポートの導入という非科学的な政策が強烈に推進されているのか。その裏の意図を読み解く必要があります。

偏狭な同調圧力に負けず、テニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチは、自分の体と健康に関わることは自らの判断で選択するという強い意志をもって、ワクチン非接種を貫きました。誰にとっても、自分の意思で自分の健康管理を選択する 権利と義務 があるのです。

わたしも、自然と調和した食、伝統的な民間療法、数千年の歴史を持つ健康法としてのヨガや気功、整体など、伝統に回帰する道を選んでいます。

世界的にも行きすぎた商業主義とグローバリズムへの反省から、地域へ、伝統へと回帰する運動が盛んになりつつあります。

商売にしてはいけないもの

現代は、医療、福祉、宗教、教育、学問、政治、農と食といったビジネスにしてはいけない分野がことごとく、商売のネタ、利権の対象になってしまいました。企業はもちろん、中央銀行、金融機関、政府行政組織、学術機関、メディア、エネルギー、資源、農地、水源など、あらゆるものが、グローバル金融資本勢力の支配構造に組み込まれ、搾取されています。

医療利権に牛耳られた学術機関によって、伝統的医療、民間療法は、迷信扱いされ、排除されてきました。医療機関も、お金にならない治療には見向きもしません。

最近では薬価の低い薬も医療利権からの攻撃対象となっています。コロナ感染初期に投与することで有効性が確認されていたイベルメクチンやヒドロキシクロロキンの効能も隠蔽され、メディアによって徹底的なネガティブキャンペーンが行われました。

ページ下部にリンクを置いておきますので、HighWireで報道された元WHOコンサルタントのテス・ローリー博士のインタビューを是非ご覧になってください。

イベルメクチンの有効性を立証する論文の結論が共同研究者によって歪められてしまい、オンライン会議で彼女が共同研究者に詰め寄る状況を見ることができます。誠実な彼女の苦悩が伝わってくる、核心に迫る内容です。

共同研究者が意見を翻した背景には、彼の所属する組織へ、ビル・ゲイツの関与する財団から多額な資金提供があったのです。

放送禁止用語?「イベルメクチン」

一時期、YouTubeではイベルメクチンという言葉を出すだけで番組がバンされるなど、ネガティブキャンペーンは熾烈を極めました。その凄まじさは、「放送禁止用語かよ」というレベルで、笑ってしまうほどでした。

イベルメクチンは抗寄生虫薬として、アフリカなどの衛生状態の良くない地域で普及している安価な薬です。副作用といった大きな問題もなく、長年に渡り安全に使われてきた実績のあるものです。

抗ウイルス性もあり、ピエール・コリー博士の調査とテス・ローリー博士の検証でも、イベルメクチンはコロナの発症にも重症化にも予防効果があり、亡くなられる方も75%減らしていたことが報告されています。

イベルメクチンは、医療利権にとってよほど都合が悪かったのでしょう。ビッグテックは苛烈な情報統制を敷き、大手メディアはネガティブキャンペーンを展開しました。

イベルメクチンが家畜にも使われてきたことをねじ曲げて誇張して、「馬の薬を COVID の治療に使うなんてとんでもない」、「反ワクチンは頭がおかしい連中である」という印象操作が徹底的に行われました。

医療利権の連中は自分たちの技術を絶対的な権威として、高額なワクチンを世界中の政府に購入させるという極めて利己的な目的のために、既存の普及薬である安価で安全なイベルメクチンの採用を妨害したのです。

こんなにも理不尽で、非人道的なことが許されて良いのでしょうか。医療も医学も、そもそも何のために存在しているのでしょうか。

科学者の矜持

イベルメクチンの開発者である大村智博士は、北里柴三郎博士から続く「実学の精神」で、社会に多大な貢献をしました。

科学者というものは、人のためにやらなくてはだめだ

北里柴三郎

微生物の力を借りて、何か人の役に立つことはできないかと絶えず考えていた

大村智

日本が誇る二人の科学者が持っていた素晴らしい理念を、受け継ぐものはいないのでしょうか。日本において、政府およびメデイアとグルになって、ワクチン利権のプロパガンダ活動をしている専門家たちは何を考えているのでしょう。

彼らからは、北里氏や大村氏が持っていた科学者としての矜恃も良心も、知性も品格も、その欠片すら感じられません。

疑惑の構図が明らかになる

現在、日本のメディアで重用されている英米かぶれの軽薄な専門家たちは、英米の医療情報を妄信しているか、医療利権に懐柔されてプロパガンダに協力しているものばかりです。

一般の医師も、WHO/FDA/CDC/NIHといった欧米組織の権威を妄信しているだけで、その腐敗ぶりに気づくことなく、盲従しています。受験勉強ばかりで医師になった連中は、実質的な意味を理解することなく、医学書に書いてあること、権威が言っていることを鵜呑みにしているだけだったのです。

2022年12月、現代医療の頂点に40年に渡り君臨したアンソニー・ファウチが突如として、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長とバイデン政権の主任医療顧問という役職を退任しました。

米国下院議会選挙で共和党が多数派となり、民主党政権下で行われていたワクチン政策のいかがわしさ、疑惑の数々が追及されることになるからです。

ファウチは自身の立場が危うくなることを見越して早々に逃げたわけです。今週、公開が始まったコロナ関連の Twitter Filesでも、医療利権、ビッグファーマと規制当局の隠蔽工作、情報統制の詳細な状況が明らかになってきました。

第一弾では、ファイザーからFDAに転身していたスコット・ゴットリーブが、FDAを利用してTwitterに圧力をかけていた証拠が公開されました。

以前から回転ドア人事の問題が指摘されていた通り、完全な利益相反です。回転ドア人事とは、規制監督するべき当局と、規制監督される側の企業間を、同じ人間が渡り歩いている状況のことで、ワシントンとウォール街にも見られる米国の闇とも言えます。日本の天下りも同じ構図です。

規制される側のファイザー役員だった人物が、FDA に転身して自社製品を推奨していたわけで、医療利権を共有するグループに医療行政が支配されてしまっていたのです。

ゴットリープはFDAの立場を利用して、mRNAワクチンに対立する意見や都合の悪い論文に「誤った医療情報」というタグを付けるよう、Twitterに圧力をかけていました。

まさに、自分と自分の仲間のことだけ、真実も人民の命もどうでも良く、金を儲けることばかり考えている連中が、医療機関と連邦予算を私物化し、メデイアをコントロールしていた実態が、Twitter Files で次々と明らかになっています。

人類史の中でまたしても、人の命より利権や権威性を優先する連中によって、科学が歪められてしまったのです。

根源的な原因は我々の心にあり

何を信じているのか?

学術機関も宗教組織も、その腐敗と暴走を招く原因は、我々一人一人の心にあります。問題の根源は、科学にしろ宗教にしろ、妄信する者たちの存在なのです。

今回のワクチンについても、添付文書も読まず、成分も機序も有効性も調べようともせず、結果のデータも見ようとせず、先端医療だ新薬だと言って、飛びつく連中がいるからいけないのです。「メディアや政府が推奨しているから」と無条件にありがたがる人がいるから、組織的な利権屋につけいる隙を与えてしまうのです。

軽薄なプロパガンダに騙されるものがいる限り、強慾な支配者は何度でも人民から搾取するための策謀を仕掛けてきます。

医療を妄信している現代人、ひたすら利潤を追求する製薬企業、利益がないと動かない医療機関、利権共同体としての政府とメディア、これらによって行きついたのが、次のような状況です。

4回も5回も、いや何回目になろうとも、コロナウィルスが変異する度、3カ月ごとに対応ワクチンを打って、合間をみてインフルエンザのワクチンも打って、免疫が低下するから帯状疱疹ワクチンも打っ て・・。

あげくの果てにワクチン接種後の自然免疫が低下する期間にコロナに感染して発熱して、一日数十万の税金で確保されている隔離病床に入って、1錠数万円のモルヌピラビルやらゾコーバを飲むことで、7日の療養期間が6日となり、 1日早く回復出来ました・・・。

感想が、ワクチンを打っておいて良かった、新薬があって良かった・・・。

冷静に考えれば、あまりに馬鹿げた取り組みです。科学の無駄使いというか・・・。もはや、現代医療は「裸の王様」状態としか言いようがありません。

発熱したら喜べ

風邪をひいたら、生姜湯でも飲んで暖かくして思い切り発汗して、免疫をフル回転させて寝ていれば、体もリセットされます。長い目で見れば体質改善にもなって健康のために良いものです。

野口整体の創始者である野口晴哉氏は、「熱がでたら喜べ、体に感謝しろ」と言っています。発熱は、侵入してきた外敵の菌やウィルスに体が反応して防御している証拠だからです。39〜40度の熱で菌やウィルスを弱らせるため、免疫系が活性化して活動しているわけで、発熱自体は悪いことでも何でもないからです。

ただ、40度を超える高熱になると、脳にダメージを与えるかもしれないから、おでこを冷やしたり、水枕をするわけです。風邪の大半に民間療法以上の治療は必要ありません。

〜無為自然〜

自然を信頼する

自然農法の実践者であった福岡正信氏の思想は、極力、人間の行為を介在させない農法です。福岡さんの本を読んだ方はご存知だと思いますが、自然農法は人間が何もしないわけではありません。

自然をよく観察した上で、自然を活かす智慧と自然への信頼感を持ち、出来るだけ手をかけない農法です。良い意味での降伏感、自然に任せるという大らかさによって成り立つものです。日本人の悪癖でもある「対策」の真逆の考え方です。

福岡さんは、「あれもしなくていいんじゃないか、これもしなくていいんじゃないか」と考えて、対策よりも「結果」に集中しています。そして、結果を観察し続けて試行錯誤していたら、あれもこれもしなくて良かった、自然にまかせれば良かったという結論に達したのです。

福岡さんの自然農法の田んぼでは、雑草だらけでありながら慣行農法を上廻わる一反当たり10俵を収穫していると言います。しかも、除草や肥料や農薬に手間と費用もかかっていないわけです。無為自然。福岡さんの思想は、科学的な論理、機序をわかった上で、自然にまかせることの合理性を教えてくれます。

対策好きな日本人

ところが、官僚を始めとする日本人の多くに共通する悪癖が、「対策」好きなことです。「やってる感」「がんばっている感」が大好きで、結果を考えていません。

限定された一定条件での実験結果でしかない「科学的」な知見を一般化して、地域毎、個別の農地毎にも異なる環境を考慮することなく、「肥料としての○○が○kg 、○○病の予防に○○という薬品を投与すれば、収量を上げることができます」といった対策が積み上げられていきます。

元肥を入れた上に何度も追肥して、年間に10回以上、農薬も散布するといった立派な対策が出来上がります。しかし、現実は農薬に耐性の出来てしまった害虫や病気の発生に悩まされたり、年毎に異なる気候条件と合わず肥料の入れすぎて稲が倒れるリスクなど、手間とコストがかかる割りに目指していた「結果」は得られないのです。

結局、農薬や殺虫剤、化学肥料を供給している化学薬品メーカー、農業資材や農業機器のメーカーが儲かるだけで、農家の経営は疲弊してしまっていくわけです。医療の問題と本質は同じです。

寛容と忍耐、智恵と信頼の道

もちろん、自然に任せることも簡単ではありません。一定期間、不耕起、無除草、無施肥、無農薬を続け、その土地と気候に合った作物が収穫できる状態になるまで数年間、忍耐の時間も必要になります。

虫喰いや形が悪い、収量や食味もばらつくと言った問題を許容する寛容さも必要です。いずれにしろ、自然農法と科学農法のどちらが優れているかという命題にするのではなく、より自然に近い形で環境に負荷をかけることなく安全に、コストも手間もかけずに、私たちが生きていくために必要な作物を収穫出来る方法を考えることが重要です。

慣行農法における農薬や肥料も、対象となる植物を良く観察し、状況に応じて適切な量を処方する分には有効なものです。母が子どもを看病するように、生命として慈しみ、状態を良く観察して、機序を理解した上で、施肥や投薬をするなら弊害も少なくなります。

管理強化の先にあるもの

しかし、現代資本主義は少しでも多くの収量を強欲に求めて暴走します。効率化のためにヘリコプターで大量に農薬を散布したり、肥料だ遺伝子組み替えだと、短期的で即物的な利益追求に突っ走っています。

消費者の側も、とにかく安くて見た目が綺麗なものを求めることで、農薬が増える原因になっています。要するに、あちらもこちらも強欲なのです。

安価に生産するため、化学肥料を大量に投入して、単一作物の大規模栽培を続けていれば、土地はどんどん痩せていきます。害虫被害を恐れて殺虫剤を常用しているうちに、益虫であるミツバチもいなくなってしまいます。

ワクチン問題も同様で、ある条件で一定の人に効果があったとしても、全世界で一律義務化することは科学的な考え方ではありません。こんな荒っぽい運用をすれば、体質的に合わない人にはデメリットでしかないですし、社会全体で見てもウイルスに対して強烈なバイアスがかかるわけで、新たな変異を助長するだけです。

そして、変異する度にワクチンを購入させられるわけです。ビッグファーマは次にターゲットとする疾病と販売戦略を練っていることでしょう。

医療も農業も、強欲を極めた国際的大企業はいかに効率良く利益を上げるか、利益を独占するかばかりを考えています。わがままな消費者も、自然に感謝することもなく、「今だけ、金だけ、自分だけ」を考えて、食を貪っています。

この組み合わせの行き着く先は、モンサントやビルゲイツに種子と農業、食料生産を独占され、F1種や遺伝子組み換え作物、人口培養肉など、彼らに上納金が入る仕組みでないと食料が手に入らなくなる世界です。

民衆が奴隷化される全体主義、ジョージ・オーウェルの1984的なディストピアへの道です。

目を覚まそう

強欲は自滅する

自然と生態系に敬意も感謝も、愛着も持たない金融資本主義の連中は、やがて、生命の複雑系の反逆に合い、管理出来なくなることでしょう。また、人民の管理を強化し、非人道的な労働をさせ、搾取と弾圧を続けていれば、支配者層の存在と意図に民衆も気付くことになります。

実際、世界経済フォーラム(WEF)の影響が強い政治家であるカナダのトルドー、フランスのマクロン、ニュージーランドのアーダーンらの、国民への強権的で酷い発言が露わになり、カナダのフリーダムコンボイを始め、各地で自由を求めるデモ活動が盛んになりました。

強欲で傲慢な支配者層は、生態系からも民衆からも見放され、自滅していくはずです。しかし、我々、一人一人が妄信することをやめ、自分の頭で考えて自律的に生きなければ、また別の支配構造が生まれてしまいます。

いま、目を覚まし、新たな世界を選ぶときです。

伝統を見直そう

健康についても同じことが言えます。病気が怖い、症状が嫌だと言って、その度に対策して、消毒やら化学物質を注入することで厳格に管理しようとすれば、生命のバランスを崩していくばかりです。

食も健康も、伝統と地域風土に根ざしたもの、伝統的な医療に回帰するときです。科学的な正解が自然の生態系である身体にもたらす矛盾、過剰な管理主義の弊害から脱却しなければなりません。

ぼんやり、今まで通り生きていれば、科学と権威の奴隷となる運命が待っているのです。目を覚ましましょう。

おおらかに、静かに待つ

感染症を過剰に恐れる必要はありません。恐れれば恐れるほど、免疫力が低下して、逆にウィルスや菌への抵抗力が落ちてしまいます。恐怖をしきりに煽るメディアは、スポンサーの意向に沿ってプロパガンダ活動をやってるだけです。

実際、気付いた目で見れば、メディアの欺瞞、わざとらしさ、軽薄さは、笑えるレベルです。あ、またやってるわ、ぐらいで笑い飛ばしていきましょう。

笑いと愛は、最高に免疫を高めてくれます。もし、病気になったら家族同士で助け合い、自分の身体を慈しみ、信頼して、あとは自然にまかせ、静かに回復を待てば良いのです。数万年もの間、人間はそうやって生きてきました。

「Patience:忍耐」は、わたしが好きなOSHO 禅タロットのカードです。

私たちは待つことを忘れてしまった。私たちはあらゆることを早急に欲しがる。それは人間にとって大きな損失だ…。沈黙して待っていると、あなたの内側でなにかが成長しづけるーあなたの真正な実存が。

OSHO

母は妊娠期間、生まれてくる子どもとのつながりを感じ、静かに時が来るのを待っています。時が、子どもを育てています。

参考情報

自然に還る

わたしが田舎暮らしをするきっかけともなったのが、本書です。最近、読み直してみて、福岡さんの慧眼、博識に敬服するとともに、その思想が現代人に必要であることをあらためて思い知らされます。

「自然に還る」と「わら一本の革命」は、グレートリセット後の世界を生き抜くためには必読の書と言えるでしょう。農業は奥深い課題です。また、別の機会に考えてみたいと思います。

OSHO 禅タロット

バグワン・シュリー・ラジニーシ 氏は、OSHOと呼ばれ、親しまれていたインドの思想家です。

OSHO 禅タロットは、象徴的なイラストと、OSHO が遺した膨大な数の講話から示唆に富むメッセージを抜粋して構成されたものです。OSHO 禅タロットのリーディングは、とてもユニークな心理的体験をさせてくれます。

OSHO は多くの瞑想法も遺しており、インドのプネにある OSHO メディテーションリゾートには、現在も瞑想的な体験を求めるゲストが世界中から訪れています。衰弱した現代人の精神を復興する上で、OSHO の示唆は一つの指針になるはずです。また、別の記事で紹介したいと思います。

日月神示

冒頭に紹介した「日月神示」の解説書です。神からおろされた啓示を神官で画家でもあった岡本天明氏が自動書記という形で記したものです。多様に解釈できる語り口調は抽象的な表現も多く、難解な一面もあります。

本書では日月神示を長年に渡り、研究してきた中矢伸一氏が、現代語訳で解説してくれています。

神から民に向けたメッセージの根幹はシンプルです。精神性から生活にいたるまで、「改心してくだされよ」と語りかけています。

脱「今だけ、金だけ、自分だけ」

東京大学大学院教授で農業経済学がご専門の鈴木宣弘氏は、脱「今だけ、金だけ、自分だけ」というメッセージを掲げて、危機に瀕する日本の農業のあり方について、問題提起をされています。

最近、「世界で最初に飢えるのは日本」という衝撃的なタイトルの書を上梓されました。鈴木さんが警鐘を鳴らし続けているように、食料自給率、種子法・種苗法、高齢化する農家、荒廃する農地、遺伝子組み換え、F1種と種子供給等、日本の農業と食には課題が山のように積み上がっています。

農と食の課題については、本ブログでも別の機会に考えていきたいと思います。

テス・ローリー博士

本文で紹介したテス・ローリー博士のインタビュー動画です。HighWire 本体とニコニコ動画で日本語字幕を付けてくれている方の動画へのリンクを貼っておきます。

ロバート・マローン博士

イーロンマスクのTwitter 買収後、復帰したロバート・マローン博士のTwitterアカウントです。最近はワクチン問題だけでなく、グローバリズムに反対する立場での発信も増えています。

ギアート・バンデン・ボッシュ博士

ギアート・バンデン・ボッシュ博士は、Gavi アライアンスというビルゲイツも関与していた財団でワクチンの研究をしていた方です。LinkedIn でmRNAワクチンの機序とリスクについて情報を発信してくれていたのですが、バン(アカウント削除)されてしまい、現在(2023年1月)も復活していないようです。 

Geert Vanden Bossche 氏の LindedIn アカウント(https://www.linkedin.com/in/geertvandenbossche/)

LinkedInをバンされた後、Voice for Science and solidarity という団体を立ち上げて、まさに本記事で取り上げた科学的議論と理解を推進するテーマに取り組んで活動されています。同団体のWebサイトのミッションページから引用いたします。

透明性と開かれた科学的議論を通じて、これらの真実を世界的に認識し、科学的に理解することによってのみ、我々はこの世界的実験の不条理さに気付き、人類のためにより良い道を追求することができるのである

https://www.voiceforscienceandsolidarity.org/mission

Twitter Files

イーロン・マスクのTwitter買収により、Twitter社内でどのように情報統制が行われていたか、トランプや保守派のアカウントを削除をしたのは誰なのか、外部のジャーナリストによって調査され、その結果が Twitter Files として2022年12月にから順次公開されています。

ハンターバイデンのラップトップ問題、バイデン一家のウクライナ利権問題を含む山のような疑惑、1月6日議会襲撃事件の偽旗工作など、数多くのトピックについて、ビッグテックの一角であるTwitter社、米国連邦政府、民主党の闇とも言える内情が顕わになってきました。

Twitter Files では、たいへん多くの情報が公開されていて、一つ一つの問題もあまりに深刻なこともあり、米国社会でもなかなか消化しきれていないように見えます。

また、何か情報がありましたら、本ブログでも取り上げたいと思います。

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本ブログでは、生命力と健康、メディアリテラシーについて、以下の記事でも考察しています。ご参考まで。

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